[行動経済学と老前整理2]
【ものを手放せないのはなぜ?】
「なぜ」の答えが見つかる
マッテオ・モッテルーニの『経済は感情で動く』を読んで、漠然と私が
探していた答えが見つかるのではないかと思った事を書きました。
この後、当時出ていた行動経済学の本を少しずつ読みました。
(出版物が今ほど多くなかった)
その頃は、断片的な知識で「保有効果」など、1つ1つの理論と具体例を
読んで、なるほど、と思うけれど全体像はよくわかりませんでした。
(理解力の不足)
これが素人の独学の悲しさです。学問としてなら系統的に学ぶでしょう
が、私の場合手探りですから、行き当たりばったりです。
(だから不合理)
話を戻して「保有効果」についてです。
「保有効果=自分が保有している物により高い価値を見出す傾向。
物だけでなく、権力や利権、地位などにもみられる。保有効果が強いと
そうしたものがなかなか捨てられなくなる。また、捨てることは損失とと
らえられる。
そのために損失回避性が働いて、捨てた時のダメージを重く考えてしま
う。こうなると保有しているものはさらに捨てられなくなる。」
(ハワード・S・ダンフォード『不合理な地球人』より)
どうやら「ものが捨てられない」のもこのあたりが関係しているという
ことは読めばなんとなくわかると思います。また権力や利権のくだりも、
そうだと思われませんか。
しかしこれだけで、整理や片付けは保有効果で…とは言えません なぜ
なら、これは行動経済学の一部だからです。
例えると、鼻の写真を見て、鼻筋の通った美しい鼻、次は大きすぎず少
し厚めだけど形の良い唇、眼は二重でパッチリと、各部分は知っている。
ではそれが顔になるとどういう顔になるのかが問題ですね。どういう顔に
なるか、想像してみてください。
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