老前整理のナッジ2





  【自分史年表を作成する】




自分史年表をつくってみる

 くらしかる主催のセミナーでカレンダーと共に配っていたのが、自分史

年表です。

 老前整理はこれからの生き方、暮らし方を考えないとものの整理はでき

ません。なぜなら、目的地(どのよう暮らしがしたいか)が決まらない

と、どの道を行くか決められないのと同じです。




棚おろしと自分史年表

 お店で棚おろしというと、店に並んでいる商品、倉庫にある在庫の数を

確認することが手はじめですね。

 そこにあるものは、自分とどういう関係にあるのか。どうしてこれを保

管したのか、どのような思い出がそこにあるのか。

 本当に使えるものなのか、使えないならばなぜこれを置いているのか。

一つひとつのものに向き合い、仕分けていくことが必要になります。

 なぜ片づけないといけないのかも、この前に問う必要があるでしょう。

 自分には片づけなんか必要ないとおっしゃる人もいます。片づかないと

どうなるかを考えて、問題になりそうだと思わなければ、なかなか行動を

起こせません。

 そこでまた仕分けの話に戻ります。一つひとつのものについて、本当に

これが必要か、これから使うことがあるのか、着ることがあるのかで選別

していきます。多くのものは過去の思い出につながっています。

 どこから手をつければよいかわからんないという人には、仕分けをやり

やすくし、心の整理にもつながる自分史年表の作成をお勧めすることにし

ています。そこでまず自分の棚おろしです。



 自分の人生を振り返って見ると、忘れていたこと、やりたいこと、大切

にしたいものなど、気づきがあります。

 振り返るといっても、頭の中だけでは進まないので、思い出す手助けを

してくれるのが自分史年表です。

書き込んでいくことにより、やりたいこと、必要なものなど、頭の整理も

できます。

日本の出来事、世界の出来事と共に、その年のレコード大賞の曲名を入れ

ています。これは、今と違い、昭和の時代のレコード大賞などのヒット曲

はだれでも知っており、その曲と共に、当時の記憶がよみがえるからで

す。
 
 たとえば、「喝采」を聞けば、その頃の思い出すことはありませんか。
 
 このように歌が記憶を手繰る一助になると思ったので、わざわざこの欄

を設けました。



 2018年8月28日放送のNHKテレビ「ニュース シブ5時」で坂岡が、整

理が苦手なTさんのお手伝いをさせていただきました。その時、Tさんにま

ず自分史年表を書いていただきました。

 Tさんは年表を書くうちに子どものころの習い事を思い出して、もう一

度やってみたいことが見つかったとおっしゃっていました。

 その時使用したのが、こちらの 自分史年表 です。
 
自分史年表は老前整理の重要なツールです。



 くらしかる主催のセミナーでもカレンダーと共に配っていました。

 拙著『老前整理実践ノート』や、写真の『定年男のための老前整理』で

は書き込める表をつけています。

 自分史年表は、頭の整理だけでなく、アルバム整理にも役に立ちます。

 昔の写真で、撮った年がかわからない場合も、年表で、これは小学校入

学だから〇年だとか、時系列の確認に役に立ちます。

 では、このような年表がなければ、書けないの? と思われるかもしれ

ません。

 『転ばぬ先の老前整理』で、簡単な書き方を紹介していますので、下に

転載しますのでご覧ください。                    


             
人生の棚おろし―自分史年表を作ろう

 これからの暮らしを考えろと言われても、具体的に思い浮かばないとい

う方には、自分史年表の作成をお勧めしています。

 人生の棚おろし、つまり自分のこれまでの足跡をまとめることによっ

て、気付くことや新たな可能性、やりたいことが見えてくるかもしれませ

ん。

 ものの整理は過去の自分と向き合うことでもあります。特別な準備はい

りませんし、難しいことはありません。

 まず、白い紙を用意します。最初に生年月日、紙の最後に今年の○○年

と書き、その間に、入学、卒業、就職、結婚、子どもの誕生などを書き、

埋めていきます。

 履歴書ではありませんので、「陸上部で短距離国体出場」とか、「同級

生への初恋」「友人と沖縄旅行」など、思い浮かぶことを書き込んでみて

ください。

 そうするうちに、思い出すこともあるでしょう。また、あのころこれが

やりたかったけれどできなかった、でも今ならできる、ということがある

かもしれません。



 ここで注意が1つあります。あの選択は失敗だったなどと後悔したり、

ぐちったりで終わってしまっては意味がありません。

 山あり谷ありのこれまでの人生を受け入れることから次の暮らしが始ま

ります。

面倒くさいと思われるかもしれませんが、一度試してみると意外な発見が

あるでしょう。

 これを母娘で作った方も。娘というのは母親の若いころのことを知りま

せん。

 どんな暮らしをしていたのか、何が好きだったのか、とか。母親が若い

ころ、あるスターの追っかけだったということを知った娘は、母親にもそ

んな時代があったことを驚いたそうです。

 このように親子の会話のきっかけにもよいかもしれませんね。

『転ばぬ先の老前整理』より




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