[行動経済学と老前整理9]





 「捨てられない」心理




なぜ捨てられないのか

 老前整理で、「捨てられない心理」を行動経済学で説明すれば次の3つ

の理由が考えられます。





1、「損失回避」
 これは得(プラス)と損(マイナス)を比べると、得をするより損をす

る方がショックが大きいのです。これは洋服を失う時のみじめさは、洋服

が手に入った時の幸福感の2倍にあたるともいえます。

 つまりまだ着られる(と思っている)洋服を捨てることは損に結びつく

ので手放せないのです。そして損をするくらいなら、何も変えないほうが

ましだというわけです。



2、「保有効果」

 第一の損失回避の感情は保有効果につながります。保有効果は、一度も

のを所有したら、それに高い価値を感じどうしても必要なものではなくて

も手放そうとしなくなるのです。



3、「現状維持バイアス」

 偏りや傾向として心理学の「バイアス」ということばが出てきました

が、これは人間がおかすエラーの中でも特定の状況で繰り返し起きやすい

なエラーのことで、予測が可能だということです。

 捨てられないのは、決断力がないからとか、ケチだからとか、ご自分を

責めていませんか。

 こうして行動経済学で「捨てられない心理」を知ると、ものの見方が変

わりませんか。

「私はこうして損失回避をしようとしている」とか、「手放したくないの

保有効果ね」とか、「現状を変えたくない『現状維持バイアス』がかか

っているけれど、本当に現状でよいのかしらとか…」
 
大切なのはここからどうするか、自分で考えていくことです。       
                 『老前整理の極意』より  
     




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